中古物件が売り出される際、「リフォーム済」になってる事がよくあります。そりゃ売る側としてはきれいにしておいた方がお客様に良い印象を与えられますから、まずクロスやクッションフロア、フローリングなんかは真っ先に貼り替えます。あなたがもし買いたいと思った戸建やマンションが「リフォーム済」でしかも格安だったら、 得した気分になるでしょう。 でも、そこで良い物件だと安心してしまうのは早計ですよ。 クロス、クッションフロアなどの貼替えはリフォームの中では比較的安価で効果が 大きいので、「とりあえずきちんとした物件」の印象を与えやすいといえます。 でも、家で生活するとはどういうことでしょう?雨、風しのぐのはもちろんですが、 電気使います、水使います、寝る、食事する、くつろぐ全てが当たり前かつ快適に行えなければ「良い住居」とは言えないのではないでしょうか? 表面がきれいだったら満足ですか? |
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実際内覧をする際にここを重点的に見てください。 分電盤 ブレーカーを入れる、その際アンペア数を確認、分電盤の小ブレーカーが少なすぎると エアコンなどの器具の増設の際、回路を増やすなどお金が余計にかかります。 |
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水道 全ての蛇口をひねって水の出方を見ましょう。トイレも流してみてください。 全開なのにあまりにチョロチョロだと、水道管が詰まっている可能性があります。 しばらく出していても水がサビ色だったり、臭いがあるなら交換が必要です。水回りの 交換はリフォームが広範囲にわたる可能性があるので、最もお金がかかる所です。 |
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床下 戸建だと、床下は最も重要なポイントです。キッチンに床下収納があるなら、簡単で、 収納ユニットをスポッと抜くだけで床下を確認できます。築年数が古いと基礎以外は土のままですので湿気が多い場合は土台が黒ずんでないか見てみましょう。明らかに腐りがある場合はやめた方が無難ですね。比較的築年数の浅い建物でしたら、「べた基礎」といって全面にコンクリートを打ってあるので、湿気などの影響は受けづらいのですが、水たまりがあったりしたら完全にNGです。基礎のヒビにも注意してください。 |
戸建の場合はお金がかかるところとかからないところに非常に差があります。 比較的お金がかからないところ もうそれは内装でしょうね、クロス、床、畳、ふすまなど表装関係はリフォームの中では 最も安価できれいになるところです。 少しお金がかかるところ 電気関係ですね。コンセントの回路を増やしたり照明増やしたりとなると、壁、天井に穴を開けなくてはならない場合があるので、内装工事とセットですることが多いです。 お金がかかるところ 水回りです。水道管の交換となると、ほとんどが壁や床の下に入っているので、 やはり内装工事とセットで、しかも解体する範囲も電気工事より広範囲なので、工事費 どうしてもかさんでしまいます。 もっとお金がかかるところ 屋根です。正確には屋根と、軒天、破風板、雨といが関わってきます。 雨漏りが原因でリフォームするなら、屋根材の張り替えだけでなく屋根の下地材も 交換する必要もあります。屋根材の種類や工法によって工事費は変わってきますが、 あまり安く済ませようとすると、近い将来に同じ規模のリフォーム+その他のリフォームの必要が出てきてしまいますよ。ここは絶対ケチっては駄目です、それと必ず「地元」で信用ある業者に工事をさせてください。ちなみに外壁とセットで工事する方がお得な場合があります。 最もお金がかかるところ 基礎周りです。なぜなら家全体に影響が及ぶところですので、最悪の場合、建て替えする以外方法が無くなってしまうことがあります。 全ての「基礎」ですので最も重要な箇所ですね。 |
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戸建の場合 外部 1 基礎から軒までヒビが入っている 2 正面、横から見て傾いている(両どなりの家と比べてみる) 3 家の周りの地面が妙に沈んでる、或いは隆起している 4 家のすぐ脇に大きな樹木がある 内部 1 何もしてないのに開閉できなくなったドアがある。 2 全体的にカビ臭い 3 歩くと床が沈む箇所が何か所もある 4 壁に大きなヒビが何か所もある マンションの場合 外部 1 壁にヒビが何か所か入っている、補修したあと 2 傾いている(そもそも論外ですが) 3 地面と基礎の間に大きなひび割れ、補修したあと 4 駐車場が妙に凸凹すぎる 5 樹木の植込みが多すぎる 6 管理人がいない、ほとんど来ない 内部 1 天井、壁にヒビが入っている 2 築年数が経っているのにコンクリート臭い 3 全体的にカビ臭い 4 引き戸の開閉がしづらい 5 防災設備が古い 6 床下スペース、天井裏スペースが全く無い 7 居住者に協力意思が全くなさそう |
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ここまで私の主観的ではありますが、経験に照らし合わせて気を付けた方がいいかも というポイントをご紹介しました。 家は一生のうちでそう何度もない大きな買い物です。一部例外はあるものの、なるべく築年数の新しい方が車と同じでトラブルは少ないし、建材も進化してますからおすすめですが、そこは予算とか、周りの環境も影響して来ますので、一概には言えない所があります。だから、古い物件でもポイントをおさえて判断さえすれば、間違いのない家選びができるでしょう。 それには一人で判断しないで、第三者目線で見られて信頼できるプロに任せるところは任せるといった事も必要だと思います。 最後に非常に大きなポイントです。「土地」「家」「マンション」という「個体」がある場所で 「水」が大きく関わるところは絶対避けた方が良いと思います。 土地に水分が多いと地盤沈下が起きますし、湿気の多い家やマンションはカビの発生が著しく、虫の発生も頻繁です。 建材の傷みも激しくなりますので、リフォームするにしても広範囲に渡るだけでなくお金もたくさんかかります。 笑えない話ですが、押入れや畳にキノコが生えるなんてのもマンガだけの世界ではないのです。 気に入った物件があったら、お気軽にご相談下さい。 絶対に一人で決めないこと!残念ながら仲介業者はあなたの「将来の生活」には味方になってくれません! ズバリ!「買い」か「見送り」かあなたの目線に立って本音を言わせて頂きます! 「買い」なら? 程度によりご予算に合わせたプランをご提案いたします。 |